2006年12月07日 12:15
山口青邨(3)
春雨に鳥の古巣の濡るゝまゝ
昭和4年作。季語は「春雨」で三春。
この句、意味内容としては「雨の古巣」なのですが、ニュアンス、雰囲気は、「古巣に雨」というよりも「春雨に濡れる」であろうと思います。そのことを踏まえ、季語を「古巣」ではなく「春雨」としました。特に、「濡るるまま」の措辞は、「春の雨」ではなく「春雨」であると思います。「春の雨」には明るさがあり、「春雨」には細やかさを感じます。同じ季語の言い換えでも、言葉の与える印象は随分と違います。もっとも、このこと、間違いなく人それぞれであり、他者に強制できる類のことではありませんから、それをもって断定をするつもりはありませんけれど。
◆
引用句典拠/山口青邨著『定本 雜草園』(東京美術/1976年発行)60頁
春雨に鳥の古巣の濡るゝまゝ
昭和4年作。季語は「春雨」で三春。
この句、意味内容としては「雨の古巣」なのですが、ニュアンス、雰囲気は、「古巣に雨」というよりも「春雨に濡れる」であろうと思います。そのことを踏まえ、季語を「古巣」ではなく「春雨」としました。特に、「濡るるまま」の措辞は、「春の雨」ではなく「春雨」であると思います。「春の雨」には明るさがあり、「春雨」には細やかさを感じます。同じ季語の言い換えでも、言葉の与える印象は随分と違います。もっとも、このこと、間違いなく人それぞれであり、他者に強制できる類のことではありませんから、それをもって断定をするつもりはありませんけれど。
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引用句典拠/山口青邨著『定本 雜草園』(東京美術/1976年発行)60頁

